4年使った結論:真冬の幕内は約10℃。でも、もう手放せません
真冬のキャンプで、アルパカストーブをつけたらテントの中は何度になるのか。
わが家が奈良県天川村で測ったときは、幕内が10℃前後、鍋料理をしていたときは20℃近くになりました。
「意外と低い」と思いましたか? 私も最初は、もっと“ぬくぬく”になるものだと思っていました。
実際は、Tシャツ1枚で過ごせるほどではありません。それでも、外が氷点下近くまで冷え込む冬キャンプでは、幕内が10℃あるだけで快適さがまるで違います。
- 手がかじかまない
- 着替えが苦にならない
- 寒さを理由に早く寝なくて済む
- 子どもと幕内でゆっくり過ごせる
2021年12月に「newアルパカストーブ コンパクト(TS-77JS-C)」を32,890円で購入してから4年。劇的に暖かくなるわけではありませんが、「冬でもキャンプに行こうか。」と思えるようになりました。
この記事では、実際の暖かさと燃費、使って分かったデメリット、そして本体と一緒に買った5つの道具まで、よかった点も気になる点も紹介します。

TS-77JS-Cのスペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | TS-77JS-C(newアルパカストーブ コンパクト) |
| 種類 | 自然通気形開放式石油ストーブ(しん式・自然対流形) |
| 暖房出力 | 3.0kW |
| 燃料消費量 | 0.293L/h |
| 油タンク容量 | 3.7L |
| 燃焼継続時間 | 約10時間 |
| 暖房の目安 | 13〜17㎡ |
| サイズ | 高さ405 × 幅350 × 奥行350mm |
| 重量 | 約6.6kg |
| 燃料 | JIS1号灯油 |
| 点火方法 | 点火用ライターまたはマッチ |
| 安全装置 | 対震自動消火装置(しん降下式) |
| 購入価格 | 32,890円(2021年12月時点) |
TS-77JS-Cは、日本燃焼機器検査協会(JHIA)の認証を受けた日本向けモデルです。日本語の取扱説明書が付属し、正規販売品には1年間のメーカー保証があります。
アルパカストーブには並行輸入品もあります。仕様やサポート条件が異なる場合があるため、購入時は型式と販売元を確認することをおすすめします。
冬の幕内は何度になる?Goveeで実測しました
一番気になる暖かさから紹介します。わが家がGoveeの温湿度計で測ったときの条件は、次のとおりです。
- 使用テント:ラーテルワークス BODEN
- テントの特徴:2ルーム・全面スカート付き
- 場所:奈良県天川村
- 季節:冬
- ストーブ使用時の幕内温度:10℃前後
- 鍋料理をしていたとき:20℃近く

正直、「ぬくぬく」ではありません
10℃前後なので、上着を脱いでTシャツで過ごせるような暖かさではありません。
それでも、外気との温度差は体感としてかなり大きく感じました。手がかじかまない、着替えや食事の時間も寒さが気にならない。子どもが機嫌よく過ごせることも、親としては助かりました。
私にとっては、普段家で使ってる「暖房器具」というより、冬キャンプを無理なく続けるための道具という感覚です。
ただし、この10℃という数字は、特定の日・場所・設営条件で測った実測値です。外気温、風、テントの広さ、換気状態、温度計の位置などによって結果は大きく変わります。
燃費は公称どおり。1泊で約3.7L使いました
公称の燃焼継続時間は約10時間。わが家で使ったときも、合計約10時間で満タンのタンクが空になりました。
わが家の使い方はこうです。
- 夕方に点火
- 就寝前に消火(つけっぱなしにはしません)
- 翌朝に再び点火
- 撤収前まで使用
わが家の持ち出し量:タンク満タン3.7L + 予備4L = 合計約7.7L
給油は必ず消火し、本体が十分に冷えてから、火気のない場所で行います。灯油の運搬・保管には対応する容器を使い、漏れや転倒がないように注意してください。
ストーブ本体だけでは足りなかった。一緒に買った5つの道具
本体を買えば、すぐ冬キャンプが完成する——というわけではありません。
4年間使ってきたわが家が、実際に追加購入したのは次の5つです。
① 一酸化炭素警報器|安さだけでは選ばない
わが家は新コスモス電機の住宅用火災警報器(一酸化炭素警報機能付き)SC-285Eを使っています。購入時12,800円でした。
一酸化炭素チェッカーは数千円のものから1万円超まで値段はピンキリです。でも——命を守るための道具だと考えれば、少し高くても日本製が一番安心できます。ここは節約するところではないと思っています。
② 大型風防板|実は一石三鳥の神アイテム
キャンプグリーブの大型風防板(8枚連結・長さ120cm)を3,680円で購入。これが想像以上に活躍しています。
ストーブとテントの間に立てて使うのですが、効果が3つあります。
- テントの生地にストーブの熱が直接当たらない(安全面)
- 熱が後ろに逃げず、前面に暖かい空気が来る(暖房効率アップ)
- 子どもがストーブに近づく物理的な壁になる(後述)
3,680円でこれだけの役割を果たす道具は、なかなかありません。

③ 予備の灯油缶|4Lがちょうどいい
瑞穂化成工業の4L扁平缶を704円で購入。前述のとおり1泊で満タンを使い切るので、予備は必須です。
4Lというサイズが絶妙で、大きすぎず、車に積んでも邪魔になりません。20Lのポリタンクだとキャンプには大きすぎます。
④ オイルジョウゴ|これが「神フィット」でした
扁平缶には注ぎ口のノズルが付いていません。そこでエーモンのオイルジョウゴ(伸縮式140〜270mm・8805)を460円で購入。
まったくの別メーカーなのに、接続部分がぴったり合って漏れません。灯油をこぼすとテントも車も臭いが残るので、ここは本当に助かっています。
使ったあとのジョウゴは、100均で購入したシェイカーに入れて保管しています。そのまま袋に入れると他の道具が灯油臭くなるので、これはおすすめの小技です。
⑤ 温湿度計|数字が分かると安心できる
GoveeのBluetooth温度計を使っています。スマホで幕内の温度と湿度が確認できます。
「なんとなく寒い」ではなく数字で分かるので、実際に暖かいのかの判断がしやすくなります。この記事の10度という数値も、これで測ったものです。
子連れキャンプで実践してきた安全対策
子どもが小さい頃からキャンプをしているため、ストーブの配置には特に気を使ってきました。
「注意する」だけでなく、近づかなくて済む配置にする
意識していたのは、次の3点です。
- ストーブを安定した平らな場所に置く
- 子どもの遊び場や通り道から十分に離す
- 使用中は大人が目を離さない
「危ないから触らないで」と伝えるだけでは、完全には防げません。子どもがストーブの近くを通らなくて済む配置にするほうが確実です。
わが家では風防板も壁として使っていましたが、専用ガードではありません。接触防止には用途に合ったストーブガードを使うのもおすすめです。
換気と警報器があっても「絶対安全」ではない
わが家はテントの一部をメッシュにして換気しています。ただし、換気だけに頼らず、必ず一酸化炭素チェッカーを併用しています。
「チェッカーがあるから安心」ではありません。換気とチェッカーの両方が必要だと考えてください。石油ストーブの幕内使用は、一酸化炭素中毒の事故が実際に起きています。
そして就寝時は必ず消火しています。寝ている間は異変に気づけないので、ここは徹底しています。
天板で調理していますが、メーカーは禁止しています
正直にお伝えします。販売元は、TS-77JS-Cの天板に物を載せて使うことを禁止しています。
そのうえで書きますが、わが家ではこれまで、天板で焼き芋を焼いたりお湯を沸かしたりしてきました。以下は「おすすめの使い方」ではなく、わが家がやってきたことの記録です。
暖を取りながら料理もできるのは確かに便利で、冬キャンプの楽しみのひとつになっていました。ただ、メーカーが禁止している以上、同じことをおすすめはできません。やるかどうかは、取扱説明書を読んだうえで自己責任でお願いします。

ストーブファンは使っていません
ストーブの上に乗せる風車のような「ストーブファン」は使っていません。天板を空けておきたかったからです。熱を幕内全体に回したい方は、ファンを使うという選択もあると思います。
4年使って分かった、デメリット
- 1泊で約3.7Lの灯油を使うため、予備が必須う(=荷物が増える)
- 本体重量が約6.6kgあり、車での運搬が前提(わが家はフリード+ルーフバックで、ストーブは車内に積んでいます。)
- 点火にはライターまたはマッチが必要
- 本体だけでは使えない。チェッカーや風防板を含めると、実際の初期費用は5万円を超えます
- 火災、やけど、一酸化炭素中毒を防ぐため、使用場所と管理に細心の注意が必要
アルパカストーブがおすすめな人・おすすめしない人
おすすめな人
- 冬キャンプを本格的に始めたい
- 車で行くファミリーキャンプが中心
- 灯油の運搬、給油、保管をきちんと管理できる
- 安全対策にも費用をかけられる
おすすめしない人
- 徒歩・バイクキャンプ(重量6.6kg+灯油)
- 本体だけ買って済ませたい(安全装備は必須です)
- 「ぬくぬく」を期待している(10度前後です)
まとめ
4年使ってきて思うのは、これがなければ冬キャンプに行っていなかったということです。
幕内は10度前後。何度も書いてきたとおり、劇的に暖かくなるわけではありません。それでも、手がかじかまない、着替えが苦にならない、子どもが機嫌よく過ごせる。「冬でもキャンプに行こうか」と思えるようになりました。
ただし、ストーブ本体だけでは完成しません。
- 一酸化炭素チェッカーは必須です。ここは節約するところではありません
- 大型風防板は、安全・暖房効率・子どもの動線対策を一度に解決してくれます
- 予備の灯油と注ぎ口がないと、1泊もたない可能性があります
本体32,890円に、これらを合わせると初期費用は5万円ほど。決して安い買い物ではありませんが、4年間ずっと使い続けられていることを考えれば、十分に価値はありました。
これから冬キャンプを始める方は、本体と安全装備を同時に揃えることを強くおすすめします。

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